ウイルス対策ガイド
ウイルスの種類1
■悪名高きウイルスたち
●次々と仲間を増やす「ファイル感染型ウイルス」
「ファイル感染型ウイルス」は、拡張子「.exe」「.com」に代表されるようなプログラムファイルに感染するウイルスで、他のプログラムファイルへの再感染を繰り返し、いつの間にか多くのプログラムファイルを感染させます。
なかには、条件に合ったプログラムファイルが実行された時しか感染しないものもあり、感染したことに気付くのは困難です。
ファイル感染型ウイルスは、数年前までは破壊活動は行なわないとされていましたが、最近ではハードディスクを無理矢理初期化してしまうなど、悪質なものも登場しています。
●コンピュータの機能を破壊する「システム感染型ウイルス」
「システム感染型ウイルス」は、コンピュータのハードディスクやフロッピーディスクのシステム領域(ブートセクタ、パーティションテーブル)に感染するウイルスです。
システムはコンピュータの心臓とも言える部分で、ここにウイルスが感染してしまうと、基本的な機能が大打撃を受けます。
例えば、「パソコンが起動しなくなった」「ハードディスクのデータが読み取り専用になっていた」などの被害が報告されています。
ただし、システム感染型ウイルスは、MS-DOSのメモリ管理を利用しての破壊活動を行なうものですから、新しい仕組みのOS(Windows NT、2000/XP/Server2003 など)を使用している場合、危険性はありません。
●Office製品ユーザーを狙う「マクロウイルス」
Microsoft社のOffice製品(Word、Excel、PowerPoint、Access)には、特定の操作手順を自動化できる「マクロ」という機能があります。
この機能を悪用して作成されたのが「マクロウイルス」と呼ばれるもので、マクロウイルスは、コンピュータの機種やOSに関係なく、Office製品でファイルを開くだけで感染します。
活動内容はウイルスによって様々で、他のファイルに感染するだけで破壊活動は行なわないものもありますが、Outlookに自動的にログインし、アドレス帳に登録されている宛先へウイルス入りメールを送りつけるものまであります。
●正体を偽り侵入する「トロイの木馬型ウイルス」
「トロイの木馬」とは、プログラムへの感染を行わない不正プログラムの総称です。このうちウイルスを含むものを「トロイの木馬型ウイルス」と呼びます。
トロイの木馬型ウイルスは、ファイル名を役に立つプログラムであるかのように装い、ユーザーに実行するよう仕向けます。
そして、個人情報やコンピュータの情報を外部に流出させるというとんでもない活動を行なうのです。なかには、便利なツールとして働きつつ、重要な情報を外部に流出させている質の悪いものもあります。
このウイルスはパソコンの機能を攻撃しないので、感染したことに気付き辛いのも難点です。
●自己増殖する「ワーム型ウイルス」
「ワーム」とは、自己複製するプログラムのことをいい、このうちウイルスを含むものを「ワーム型ウイルス」といいます。
多くのウイルスが何らかのファイルに付着しないと感染を広められないのに対し、ワーム型ウイルスは感染対象となるファイルがなくても、自分自身でコピーを作り増殖します。
そして感染後には、特定のホームページからファイルをダウンロードしたり、インターネットを低速化させたりと、様々な活動を行ないます。
